下町ロケット/池井戸潤【読書感想・書評】

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夢だけじゃ食っていけない。

でも、だからといって食っていくためだけに一生働けるものでもない。

大切なのは、そのバランスなのかなと、本書「下町ロケット」には考えさせられました。

 

 

池井戸潤ってどんな人?

1963年生まれの小説家で、1988年に書いた「果つる底なき」という作品で第44回江戸川乱歩賞を受賞。

そのことにより作家としてデビューされたお方です。

また、本作の下町ロケットも第145回直木賞を受賞されています。

他にも数々の賞を受賞されており、テレビドラマで大ヒットとなった「半沢直樹」も元ネタの小説は池井戸さんが書いたもの。

ぼくも調べるまでは全然知らなかったんだけど、池井戸さんが書いた作品自体はどれも耳にしたことがあるタイトルばかりで、

全部この人がかいているのかぁ!と少し驚きました!

同時に、そんなことも知らなかった自分の勉強不足に、猛烈に反省してる今です。はい。

下町ロケットあらすじ

主人公の研究者、佃という男が関わったロケット開発。

その発射実験に失敗したことがキッカケで佃は研究者を辞め、自身の父が経営している町工場「佃製作所」を継ぐことになる。

代が変わったことにより売り上げが落ちるなんてことはなく、佃が会社を継いでからも佃製作所の業績は着実に上がっていた。

しかしそんなある日、長年付き合いのあった大口の取引先に契約の破棄を言い伝えられる。

そのたった一つの出来事で、この1年は赤字がほぼ確定だという大きな事象に打ちひしがれる佃製作所に、

さらなる追い打ちをかけるべく、ライバル業者から著作権をめぐった起訴状が佃のもとに届く。

その起訴状に書かれていた損害賠償金額は、なんと90億円。

それを聞きつけた馴染みの銀行にも、ついにはお金を貸してもらえなくなってしまった。

売り上げの大幅減に裁判費用。銀行の貸付ストップ。何にしてもお金がいることは火を見るより明らかな状態だった。それも、早急に。

そんな矢先、幸か不幸か佃製作所のある技術を手に入れたくて、超大手企業が佃のもとに現れた。

内容は、佃製作所の技術を著作権ごと買収したい、というもの。

取引先の契約破棄、ライバル会社からの起訴、銀行の貸付ストップ。そして、超大手企業の横やり。

様々なことが同時に降りかかるなか、佃製作所はどういった答えをだすのか。

そして、その先には何が待っていたのか。

それが下町ロケットの主なストーリーであり、本書の大きなみどころです。

下町ロケット
書評・感想まとめ

「佃製作所」という中小企業が、超大企業にひるむことなく立ち向かう、言ってみれば「下剋上」的なストーリーにはとてもひきこまれました。

物語前半では佃製作所のなかにも、その挑戦に難色を示すひとたちがたくさんいます。

ところが、大企業に舐めた態度を取られたことをキッカケに、「あいつらを絶対見返してやる!!」と反対派だった人たちも意見が一致し、

そこからは怒涛の勢いで大企業に自社のプライドを見せつけていきます。

この案件が失敗すればとてもおおきな損害になること、場合によっては倒産する可能性もあることは、皆しっかりと理解している。

そんなことが起こりうる未来に、ときには震えながら、それでも、自分たちの正義を、自分たちの製品を信じ、佃製作所は一丸となって戦い抜く。

その姿には、きっと多くの方が感動させられるでしょう。同時に応援したくもなるとおもいます。

また、大企業が悪役であることに変わりはないのですが、その中には少なからず良き人物がいます。

そういったヒトたちが持つこころの葛藤も、とても面白く読めた点でした。

 

会社内部がごたつくさなか、「会社とはなにか。ひとは、なんのために働いて、誰のために生きているのか」という

会社経営の本質とも言える問いに直面することが本書の中にはあるのですが、

そのときに佃製作所の社長が出した答えが、自分にとってはとても印象深く、学びになりました。

 

そして、物語のラストには夢を追うことの素晴らしさを改めて教えてもらった。

同時に、ヒトが持つ夢やそこにつぎ込む熱量は、周りの人をひき付け、大きな共感を得ることができるということを、下町ロケットからは学ばしていただきました。

物語に関係なく、ロケットや宇宙というモノにはめっぽう弱いぼくですが、

自分はそんなことない!という方でも本書は楽しく読みすすめることができる本だとおもいます。

文句なく、面白い作品でした!

 

いやぁ、それにしてもロケットの発射、僕も見てみたいなぁ!

 

 

ちなみに本書を読んでいたら最近読んだ「破天荒フェニックス」という本が頭に数回ちらつきました。

下町ロケットが面白かった人には「破天荒フェニックス」も必ず面白い本になると思うので、

是非読んでみてください👇
破天荒フェニックス/田中修治【読書感想・書評】

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読書感想を主に書いてます。 元ニート×ギャンブラー×無職で結婚した男がゼロから這い上がるべく、日々学んでいます。 【座右の銘】 言いたいことも言えない こんな世の中はポイズン。