さざなみのよる/木皿泉【感想・書評】死は重たいモノではない。

sponsor


著者情報

「さざなみのよる」著者・木皿泉さんは、テレビドラマ「野ブタ。をプロデュース」や「Q 10」などを手がけた脚本家です。

また、初めて手がけた小説「昨日のカレー、明日のパン」は2014年本屋大賞2位にもノミネートされたことがあり、とても活躍されているお方なのであります!

野ブタ。の脚本家さんなんだと自分はすこし驚きました!

だってリアルタイムで見てたからね!

たぶんぼくのような現在30歳あたりの方は、多くの人が見ていた作品ではないでしょうか?

さざなみの夜
あらすじ

「癌」で死ぬと言われた女性〝ナスミ″

この世を去るにはあまりにも早い年齢のナスミは死を迎えるにあたり、どのようなことを感じたのか。

自分が死ぬとわかってから、どのように生きたのかを描いた物語が本書・さざなみのよるです。

また、ナスミの姉妹や祖母、むかしの同僚や旦那といった「先に逝ってしまう者」のまわりにいた人間の感情、葛藤なども描かれていて、とても感慨深い作品でした。

 

永遠の命を手に入れでもしない限り、「人間」と「死」は、切っても切り離せない絶対のモノ。

誰だって死にたくはないし、周りの人が死ぬのも見たくはないとおもいます。

それでも、人は死と向き合わなければいけないときが必ずくる。

本書はそんな「死」という残酷なモノに対し、各登場人物それぞれが考えた思いや、

答えとは言わないまでも、自分が導き出したなにかを描いたとても考えさせられるお話でした。

尚、ナスミというとてもユニークな名前の由来は、是非とも本書で答え合わせしてください!笑

こんな人にオススメ!

  • 同じような心境の人
  • 死について迷ったり不安を感じている人
  • 泣きたい人
  • さらっと読める本が読みたい人

 

こんな感じかな?

話の内容が「若い女性の癌」という何ともデリケートなモノなので、誰にオススメかと言われると正直答えるのが難しいってのが本音です!

面白くないと言ってるわけではないですよ?

ただ題材が題材なので、オススメという言葉がなんとなくしっくりこないような気がしてっていうだけです。

それでは、本書さざなみのよるを読んだ感想を書いていきたいとおもいます!

さざなみの夜
読書感想・書評

本書を読んだキッカケは、ヒルナンデスで「泣ける本1位」に選ばれていたからなんですが、ぼく的に泣けるというよりは考えさせられる、といった本でした。

それはもちろん「死」について、です。

この物語はいったいなにを伝えたかったのか。それは、

「死とは多くのひとが抱く悲しいとか苦しいという重たいものではなく、もっとライトなモノなのではないか」

ということが言いたかったのではないかなと、ぼく個人的には感じました。

軽いというと少し語弊があるかもしれませんが、人にとって死ぬこととは、

喉が渇くと水を飲みたくなるように、夜になると眠たくなるように、もっともっと当たりまえのことで、

花が咲いては枯れる自然の摂理とおなじように、人間も誰かが産まれては誰かが死ぬ。

私たちが考えているほど死は異常事態ではなく、通常の延長線上にただそこにあるモノではないかと、この物語は言っているのではないかなと。

その考えにぼくはすごく共感できました。

まあ共感できたとはいえ、じぶんの近しいひとや自分にこの状況がふりかかったとき、同じことが言えるのかは全くわかりませんけど。

いずれにせよ、死について前向きに考える、前向きに捉えることはそう悪いことではなく、むしろ健全なことではないのかな、と本書を読みぼくはおもいました。

まあやっぱり、悲しいことではありますけどね。

 

他にも本書のいいところを上げるなら、とても読みやすかったところでしょうか。

ページ数自体そうおおくはないので、あまり本を読まないってかたも割かしサラッと読める作品だとおもいます。

 

人の死が題材なんだけど、なぜか読後は前向きな気持ちにさせられる。

本書、さざなみの夜は、そんな冷たさと温かさの入り混じった本でした。

 

 

暑くも寒くもない、仕事場の机より。

おしまい

 

 

こちらの記事もどうぞ👇
読書をする10のメリット。本ってこんなにすばらしい!!

羊と鋼の森/宮下奈都【読書感想・書評】

 

 

sponsor








ブログ感想頂けると嬉しいです!レターポットはこちら⇩

フォローもよろしくです⇩

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

読書感想を主に書いてます。 元ニート×ギャンブラー×無職で結婚した男がゼロから這い上がるべく、日々学んでいます。 【座右の銘】 言いたいことも言えない こんな世の中はポイズン。