楽園のカンヴァス/原田マハ【読書感想・書評】

じぶんにとってはあまり興味のなかった絵画の世界。

しかし、読み終わってみると、興味津々になった自分がいる。

自分が知らない世界には、まだまだたくさんの面白いことや素敵なことが眠っているのだろうなと、感じさせられた本。

それがぼくにとって「楽園のカンヴァス」でした。

著者情報

本書の著者、原田マハさんは、1962年に東京で生まれ、関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史家を卒業。

その後、伊藤忠商事やいくつかの美術館勤務を経て、2002年に独立します。

そしてフリーランスのキュレーターとして活躍する中、2005年に「カフーを待ちわびて」という作品で第一回日本ラブストーリー大賞を受賞。

2012年には本書「楽園のカンヴァス」で第25回山本周五郎賞を受賞したお方です。

ちなみに「本日は、お日柄もよく」という本書とはちがう原田さんの著書を最近読んだんだけど、これがとても面白かったです!

ホントに面白い作品だったので、読んだことがないという方は読書感想だけでものぞいてみて下さい!

楽園のカンヴァス
あらすじ

大原美術館で働くなんの変哲もない女性監視員・早川織絵に、ある日1人の男が面会にくる。

その内容は、訪ねてきた男が開催しようとしてる美術展覧会に、ニューヨーク近代美術館にある大物作家ルソーの描いた「夢」という絵画を借り出したいというものだった。

そのために、ニューヨーク近代美術館の超有名キュレーター、ティム・ブラウンはある条件を提示してきたのだそう。

その条件とは、織絵が交渉の相手になってくれるのなら貸し出しを検討してもいい、という内容。だから、その交渉役になってほしいということだった。

ルソーの描いた「夢」

この絵がニューヨーク近代美術館を離れることは、よくあることではない。

それほどまでに大切にされている絵の貸出交渉役が、なぜ織絵なのか。それは、ルソーの絵に関して、二人はあることで競い合った仲だから。

その昔、織絵とティムは伝説の絵画コレクター、コンラート・バイラーという人物からある依頼があり、スイスはバーゼルにある自宅に招待される。

そして、そこで2人が目にした絵は、お互いに衝撃を与えるには十分の作品だった。バイラーの自宅にあったその絵はなんと、ニューヨーク近代美術館に展示されてあるルソーの書いた「夢」に酷似しすぎていたのだから。

依頼の内容もこの絵に関することで、「これが真作か贋作かどうかを調査してほしい」というモノ。そして、真贋正しく判断できた者に、この絵を譲るという、驚くべき報酬が用意されていた。

調査の手がかりとして、ある一冊の古書を読むよう2人はバイラーに言いつけられるのだか、この古書こそが物語のキーアイテム。

ルソーの生き様やそのときの時代をありありと表現したその古書は、だれが書いたのかもさだかではない。しかし、当時を生きていなければ書くことのできないほど鮮明な内容に、二人は次第にその本から目が離せなくなっていた。

そんな古書を元に2人は数日間、ルソーの絵画調査をする。

その結果、はたしてどういう結末を迎えたのか。また、2枚あるルソーの絵画の謎はどうなるのかが本書の主なあらすじであり、ティムが織絵を交渉役に指名した理由です。

楽園のカンヴァス
感想・書評まとめ

絵画の物語にミステリーを掛け合わせた本書は、読む者の手を緩めることは決して許さない、といったストーリー展開になっていました!

つぎが気になり、またつぎが気になりを繰り返しているうちに、いつのまにか結末をむかえている。「楽園のカンヴァス」はそれほどに読者を惹きつける仕掛けが複数用意されている本でした。

また、じぶんは絵画にかんして、何の知識もなかったのですが、そんなぼくでも本書は楽しく読むことができました!

むしろ読みすすめるほどに、じぶんが絵画に対し猛烈に興味をそそられているのを感じたくらいです。

画家は、どんな気持ちで作品を作り上げるのか。その背景にはどんな影響があり、思考や思いがあったのか。

画家の気持ちを細かく表現されているところは、読んでいてとても面白く、考えさせられました。

本書のメインである絵画、ルソーの「夢」

そして、ルソーを敬愛してやまないと本書に記されていたピカソの「アビニヨンの娘たち」

この二枚の絵画だけは、死ぬまでに絶対見たいと本書を読み、真に思いました。

また、他にも沢山の絵画が出てくるのですが、ぼくはその都度スマホでどんな絵なのかを軽く調べながら読みました。

だからかどうかは分からないけど、登場人物の感性からくるコトバに、より理解を深めることができたような気がします。

ですからそうやって本書を楽しむのも、ぼく的にはおすすめな読み方じゃないかなーと、個人的には感じました!

じぶんにとってはあまり興味のなかった絵画の世界。

しかし、読み終わってみると、興味津々になった自分がいる。

自分が知らない世界には、まだまだたくさんの面白いことや素敵なことが眠っているのだろうなと、感じさせられた本。

それがぼくにとって「楽園のカンヴァス」であり、本書から学んだことでした!

絵に興味がある方はもちろん、絵に興味がない方にも、オススメの一冊です!

自分のまだ知らぬ興味や思考が、見つかるかもしれませんよ?

それでは、また!

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読書感想を主に書いてます。 元ニート×ギャンブラー×無職で結婚した男がゼロから這い上がるべく、日々学んでいます。 【座右の銘】 言いたいことも言えない こんな世の中はポイズン。