ナミヤ雑貨店の奇蹟/東野圭吾【感想・書評】

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どうも!

minami(@baka_doku)です。

今日は東野圭吾さんのナミヤ雑貨店の奇蹟を読みました。

東野圭吾さんとはラプラスの魔女や流星の絆、

歌手で俳優でもある福山雅治さんが主演したガリレオシリーズなど、

ヒット作を次々とうみだしているとてつもない作家さん。

もはや著者情報など説明不要ですね。

さっそく本題のレビューに入っていきたいとおもいます。

ナミヤ雑貨店の奇蹟
あらすじ

逃走中の男三人が身をかくすために入ったのが本書のタイトルでもある「ナミヤ雑貨店」という現在は営業していないお店だった。

ナミヤ雑貨店は、32年前に店主であるおじいさんが亡くなられ、それと同時に雑貨店として、゙お悩み相談所゙としての役割をおえたのだそう。

お悩み相談?

そう。この雑貨店は少し変わっていて、雑貨を売るかたわらヒトの悩みを聞いてはじいさんなりの解決策を教える、というお悩み相談もしていたのです。

窓口は「店先のポスト」で、悩みを書いた手紙をそこにいれる。

すると翌日には裏口にある牛乳便をいれる箱、「牛乳箱」にじいさんの回答が入っているといったごくごく簡単なシステム。

はじめの頃は近所のこどもが面白がって悩みを相談してくるようなレベルだった。

例えば、インチキもカンニングもせずテストで100点をとる方法を教えてください、といったぐあいに。

 

そんな中、ご近所さんがうわさし、雑貨店のことがひろまったのか本気で悩んでいるヒトからの相談もくるようになる。

その悩みには、回答に困るような、答えのないむずかしいモノもあった。

それでも、じいさんは1つ1つの悩みすべてに真摯に向き合った。それは、じいさんが死ぬ何年か前までつづいた。

 

そんなことが行われていたと知っていて逃走中の男三人はここを隠れ家に選んだわけではない。

しかし、雑貨店の中にあるふるぼけた雑誌に、

ここの雑貨店がそういったことをしていたということが書いてあったのを発見し、三人はこのナミヤ雑貨店の過去をしる。

 

そんなことはどうでもいい三人だったが、とつぜんポストから聞こえたかすかな音により、事態は急変していく。

なんと、ポストの中には1通の封筒が入れられていたのだ。

恐る恐るてがみを開けると、そこには目を疑うモノが書かれていた。なんと、お悩み相談の手紙だったのだ。

 

あきらかにもう営業していないお店にまだお悩み相談の手紙がくるなんておかしい。

三人は一人残らずそうおもったが、ほんの軽はずみな気持ちで返事をかくことにした。

それを裏口の牛乳箱に入れた瞬間、店先にあるポストに手紙がまた投げ込まれた。

驚くことに、その手紙の内容は今牛乳箱にいれた手紙に対する返答だった。

 

おかしい。

手紙を読んで返事を書くという動作をできるはやさではない。

それに、よくよく考えると手紙のないようは現在の時間軸ではなく、なにか昔の時間に生きているような感覚で書かれている。

本書は、そんな時間軸がことなり、現実と非現実が交じりあう不思議なお悩み相談のおはなしなのです。

ナミヤ雑貨店のじいさんに教わる
ヒトとしての姿勢

本書・ナミヤ雑貨店を読み、とくに印象的だったところを一つだけ紹介したい。

本書に書かれているように、お悩み相談を無料で受け付けていると、いたずら目的の手紙や悪質ないやがらせの手紙も当然来ます。

しかし、それでも雑貨店のじいさんは真摯に向き合う。

なぜそうするのか。

その理由を語るじいさんのコトバがとても勉強になったのでここに引用させていただきたい。

嫌がらせだろうが悪戯(いたずら)目的だろうが、「ナミヤ雑貨店」に手紙を入れる人間は、ふつうの悩み相談者と根本的には同じだ。心にどっか穴が開いていて、そこから大事なものが流れ出しとるんだ。その証拠に、そんな連中でも必ず回答を受け取りに来る。牛乳箱の中を覗きに来る。自分が書いた手紙にナミヤの爺さんがどんな回答を寄越すか、知りたくて仕方がないわけだ。考えてみな。たとえでたらめな相談事でも、三十も考えて書くのは大変なことだ。そんなしんどいことをしておいて、何の答えも欲しくないなんてことは絶対にない。だからわしは回答を書くんだ。一生懸命、考えて書く。人の心の声は、決して無視しちゃいかん。

これは一晩に30通もの悩みがポストに投げ込まれた時のこと。あきらかに一人の人による仕業だった。

しかし、それに対しても真摯に向き合うじいさん。

たとえお金にはならなくとも、ヒトの役に立とうと全力で相談に取り組む。

爺さんのその姿には「人としての大切な姿勢」を見た気がしました。

きっと信用される、ヒトに愛されるヒトとはこういったヒトなのだろうなと、ナミヤのじいさんをみて思いました。

感想・書評まとめ

ぼくは普段ビジネス書がメインなので、何かしらの学びを期待して本を読み進めてしまいます。

当たり前ですが本書はそのような人に向けて書かれていません。

しかし、「ヒトの悩み」というテーマについてはいろいろ考えさせられました。

ヒトが悩みを打ち明けるとき、回答がすでに自分のなかにある、といったことも割と多いです。

しかし、それでも悩みを打ち明けるのはただ単に背中を押してもらいたいだけなのか。

ことはそんな単純ではないんだな。と、思わせられる作品でした。

 

ヒトの悩みを解決する。

 

それは、相手が何を考え、何を求めているのかを想像し、推し量ることが欠かせない作業です。

しかし、それらは簡単なことではないし、絶対の正解があるわけでもない。

それどころか本書の雑貨店に至っては悩みを解決したからといってお金がもらえるわけでもないのだ。

それでも、相手の立場にたち時間をかけて必死に考えるすがた。

ヒトの役にたちたいというじいさんの優しさがにじみ出た姿勢には、純粋にヒトとして惹きつけられました。

ホント、カッコいいなと。

ぼくもこんなじいさんになりたいなと思わされる、そんな本でした。

気になった方はチェックしてみて下さい。

それでは、また!

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

読書感想を主に書いてます。 元ニート×ギャンブラー×無職で結婚した男がゼロから這い上がるべく、日々学んでいます。 【座右の銘】 言いたいことも言えない こんな世の中はポイズン。