イニシエーション・ラブ/乾くるみ【読書感想・書評】

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これが本書、イニシエーション・ラブを一度読み終わったときのド率直な感想です。

 

 

乾くるみってどんな人?

静岡県出身の作家で、主にミステリー小説を執筆されているお方です。

なかでも本書イニシエーション・ラブは映画化もされていて、累計部数は100万部を突破したほどの作品です。

文句なく、乾さんの代表作と言える著書でしょう。

イニシエーション・ラブ
はどんな本?

本書は鈴木夕樹(すずきゆうき)という男性がひょんなことから合コンにいくことになり、1人の女性、成岡繭子(なるおかまゆこ)と出会うところから物語は始まります。

一目見た瞬間、鈴木は繭子に一目惚れしてしまいます。そして、それは繭子にとっても同じでした。

鈴木は繭子のことを「マユちゃん」、繭子は鈴木夕樹の〝夕″がカタカナの〝タ″に似ていることから、「たっくん」と呼びあうようになる。

仲をより深めることでお互いはさらに惹かれ合い、ついには交際に発展することとなりました。

たっくんもマユちゃんもとても純粋な人物で、どちらにとってもセックスはおろか、キスをすることもお互いがはじめて。

そんな純真無垢でステキな恋愛劇は、とても心温まるモノでした。

しかし時は立ち、たっくんが仕事で東京転勤になったことを境に、2人の関係には徐々に亀裂が走っていきます。

たっくんは転勤早々、おなじ東京の会社に勤める美人の同僚、石丸美弥子(いしまるみやこ)という女性に好意を持たれ、

ダメだとは感じているモノの、その抑止力は徐々に弱まり、大人の関係をもってしまうことになりました。

また、その関係は一夜限りではなく、マユと美弥子2人の女性と付き合う二股という状態に発展し、最終的にはマユへの気持ちが薄れ、たっくんは美弥子を選ぶことになりました。

切なくて悲しくもあるが、これが人間の現実だと妙に納得させられる結末を迎え、物語は幕を閉じる…

 

 

かと思いきや、

ラスト2行で話は急激に変化する。

ミステリー作家が書いた本だと知りつつ僕は本書を読み始めたのですが、なかなかミステリアスな展開になることもなく、この本はミステリー系ではないのかと思いながらずっと読んでました。

ですが、それは僕が気づいていなかっただけでした。

本書は、物語がはじまった地点からすでに、黒々とした大人の事情が満ち満ちていたのです。

こんな人にオススメ!

  • ミステリーが好きな方
  • ドロっとした話が好きな方
  • 伏線回収が好きな方

こんな感じかな?

これほど用意周到に伏線をちりばめ、最後は綺麗に回収する本はなかなかないです。

しかもラスト2行で全てをさらっていく。

伏線がつながる瞬間がたまらなく好きだという方は興奮すること間違いなしの1冊だと思います。

イニシエーションラブ
読書感想・書評

正直、一度読んだだけでは普通すぎて(それでも楽しく読み進めれるのだが)これくらいなら僕にも書けるんじゃね?(絶対に書けないのだが)というような印象を受けました。

しかし、何度も言うようにラストの2行で全てが変わる。

というかラストの2行を読み、もう一度頭から読み返すことがイニシエーション・ラブを読む、ということになるんだとおもう。

たっくんとマユちゃんのあいだで交わされていたひとつひとつの会話。あんなにも暖かい気持ちになって読んでいたコトバが、まるで違った印象に変わる。

一言一句言っていることは同じなのに、これほどまでに感じ方が変わるのかと唸るほかなかった。

本を逆さにして読んでいるようだった。

体が細胞レベルで分解し、再結合した時には別の人間になっている。

そのレベルで本書は化ける。

常識的な思い込みが崩れたとき、ひとは正気ではいられない。そんなことをイニシエーション・ラブには言われたような気がしました。

また、人間の心理描写はさることながら、官能的描写も実に生々しく描かれていて、個人的にはその辺りも面白く読めた点で、とても興奮したところでもあります。

だからこそ、再読の際はとても辛く、
悍ましかった。

RADWIMPS的にいうと、心が体を追い越した感じ。理解と感情のバランスがもうグチャグチャになりました。

 

とにかく、本書をまだ読んでいないのなら一度読んでみて欲しい。多分、今あなたはぼくに対し、「こいつは終始何を言ってるんだ!」と思っているだろう。

それも読めばわかる。

分かってもらえると確信できる。

点と点が繋がり線になる。しかし一読しただけではその点すら捉えられない。まるでとても難しい謎解きゲームをさせられたかのよう。

本書イニシエーション・ラブはそんな本でした。

 

さいごに余談ではありますが、本書を楽しむために重要なアドバイスをひとつ。

本書イニシエーション・ラブは一言一句漏らさぬよう、ノンアルで読んだほうが良い。

というのも僕は今回ハイボール片手に本書を読んでいたのですが、重要なところをすっ飛ばして読んだおかげでカナリ理解に苦しみました。

だから、面白さをそがれるのが嫌なのであれば、是非ノンアルでどうぞ。

 

 

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読書感想を主に書いてます。 元ニート×ギャンブラー×無職で結婚した男がゼロから這い上がるべく、日々学んでいます。 【座右の銘】 言いたいことも言えない こんな世の中はポイズン。