生きるぼくら/原田マハ【読書感想・書評】

 

 

本書の主人公は、いじめが原因で社会から逃げ出し、ひきこもりになってしまう。

言ってみると、世間一般からすればどうしようもない男ってことだ。

しかし、その逃げ出したという行為により、最後は素晴らしい人生の一歩を踏みだす。

そんな主人公の生き方には、生きることの本質、生きることの尊さを教えられる。

本書、生きるぼくらはそんな「生き方」について深く考えさせられる物語でした。

 

著者情報

本書の著者、原田マハさんは、1962年に東京で生まれ、関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史家を卒業。

その後、伊藤忠商事やいくつかの美術館勤務を経て、2002年に独立します。

そしてフリーランスのキュレーターとして活躍する中、2005年に「カフーを待ちわびて」という作品で第一回日本ラブストーリー大賞を受賞。

2012年には本書「楽園のカンヴァス」で第25回山本周五郎賞を受賞したお方です。

お気づきの方もいるかもしれませんが、さいきんぼくは原田マハさんの本を読み漁っています。

そして、本書はぼくが大好きな原田さんの著書「本日は、お日柄も良く」につぐ良書だと感じました!

ホントに原田さんの作品は面白いものばかり。個人的にいま、ドハマりしている作家さんの一人です!

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生きるぼくらのあらすじ

ひきこもりとして生きる、人生(じんせい)という名の男が主人公の物語。

いじめが原因で社会と関わることを辞めた人生は、ある日、母親にも愛想を尽かされてしまう。

人生の両親は、人生が幼いころすでに離婚している。だから、父親はいない。

そんな人生を残し、母は家を出て行ってしまったのだ。

そのことに人生はとてつもない絶望を感じさせられるなか、母が残していった手紙をふと発見することになる。

その中には、現金五万円と、人生を助けてくれるかもしれないであろう人物のリストが入っていた。

そして、その救済リストを見たことがキッカケで、人生はある人物の存在をおもいだす。

それはまだ両親が離婚するまえに幾度となく遊びに行っていた蓼科(たてしな)という田舎に住むばあちゃんのことだ。

人生は、蓼科のばあちゃんが大好きだった。蓼科という田舎町も好きだった。

そんなことをおもい返しながら、人生はその救済リストを読みすすめる。

すると目を疑うような一文が最後に書かれていた。

そのことを確かめるためにも、自分を救うためにも、人生はばあちゃんのいる蓼科に向かう決意を固める。

なんとかばあちゃんの住む町についた人生は、この蓼科という地でいろいろなことを体験する。

人生と同じようにいじめにあっていた女性との出会い。

数年ぶりに働き、仕事をするとうこと。

そして、ひょんなことから始めることになった「米つくり」

 

蓼科という場所で様々なことを経験する人生は、いったいそこで何を感じたのか。

そして、そこからどう生きることを選択するのか。

本書、生きるぼくらは、そんな生き方について深く考えさせられる物語です。

生きるぼくら
読書感想・書評

読み終えてまずはじめに感じたのは、「人間の生きる道はひとつじゃない」ということ。

これは、十人十色とかそういった意味ではなく、自分というひとりの人間も、自分の選択次第で何百何千という生き方を選べる、ということ。

大人になると、「大人ってそういうもんだから」とか、「仕方がない」だとか、何かと自分を生きづらくさせるような呪文や、

我慢することは当たりまえ、むしろかっこの良いことだと言わんばかりにコトバを投げかけられる機会が増える。

でも、決してそんなことなくて、我慢が当たりまえなんかではないし、ときには逃げることが自分にとって正解の場合もある。

どのような状況であれ、今自分が過ごしている毎日のような生き方しかできないわけではない。

そのことを本書には教えられました。

これは会社や人間関係など、辛い日々をおくり続けている人たちにとって、とても価値のある考え方ではないかと思いました。

 

また、本書を読むことで、人間の生き方に優劣はないということも、学ばせてもらった。

たとえば、何かと世間を騒がしているZOZOTOWNの前澤さん。

月に行くと決めたり、とても高価な絵を購入したり、ツイッターで総額1億円をくばったり。

スケールの大きい前澤さんの生き方はきっと、若い方たちにとってとても憧れる生き方であるとおもいます。

しかし、そんな日本を代表する社長、前澤さんでさえだれかがお米を作らなければお米を食べることができないわけです。

 

どこかで一生懸命、作物や牛たちを育ててくれる人がいるから、私たちはご飯を食べることができる。

どこかで汗をかきながら家を建てる人がいるから、私たちは雨露をしのぐことができる。

どこかで24時間、キチンと電気設備を管理してる人がいるから、私たちは今日も、本を読む明かりを灯すことができる。

 

みんな、繋がって、生きている。

 

職業の違いで、パッと見のハデさや印象は違えど、その中身でどちらが優れている、劣っているということはない。

本書、生きるぼくらからはそんなことも学ばせてもらいました。

口にしてみると当たり前のことなんですが、お恥ずかしい話、ぼくは本書を読むまでそんな当たり前のことも忘れていました。

感謝の気持ちが足りていなかった。

そんな情けない自分をあぶりだすことができたのも、本書をよんでとても良かったなと感じたところです。

 

 

人生は、いじめから逃げたことにより、素晴らしい人生を歩みだす。

それは、決して今をときめくハデな生き方ではない。

しかし、そんな人生の生き方には、生きることの本質、生きることの尊さを教わる。

ですから、人生と同じようにいじめで苦しんでいる方はもちろん、生きることが今辛いと思ってる方も、本書を読む価値は十分にある。

 

何事にも感謝する。

その気持ちを、忘れぬよう、これからも生きていこうとおもいます。

それでは、また!

 

 

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読書感想を主に書いてます。 元ニート×ギャンブラー×無職で結婚した男がゼロから這い上がるべく、日々学んでいます。 【座右の銘】 言いたいことも言えない こんな世の中はポイズン。