世界を決めつけで悲観視するのはもう辞めにしよう【ファクトフルネス・読書感想】

 

 

ひとは、「悲劇」が好きだ。

日常ではあまり起こりえない出来事やストーリー、自分とはかけ離れた生い立ちをもつ主人公に、ぼくたちはとても惹きつけられる。

だから、小説家という仕事があり、映画という娯楽があり、毎日9時になるとドラマがはじまる。

また、報道番組を見ても似たようなことがいえる。

世界で起きた凶悪事件、貧困問題、自然災害の爪あとが今日もテレビでは流れている。

それらを見てぼくたちは、可哀想なひとたちがこの世界にはたくさんいるとこころを痛め、貧富の差はますます激しくなっていくと怒り、自然災害にはあてどない恐怖をかんじている。

 

それがダメだというつもりは一切ない。

むしろ、目をそらしてはいけない問題であることに間違いはないものだとおもう。しかし、理解しておかなければならないのは、それらは全て「世界の一部でおきている」ということ。

小説や映画のような悲劇のヒロインも、このひろい現実世界をさがせば、同じようなひとがいるとおもう。

凶悪事件には間違いなく当事者がいて、貧困の問題も現実とてしてあり、自然災害が今までも、そしてこれからも避けられないのは事実だ。

しかし、それらは世界のほんの一部で起こっていること。自分の周りを含めた全ての場所がいつもそんな状態ではない、ということだ。

 

悲劇のヒロインに共感したり、こころを動かされるのはいい。

むしろ、いろいろなひとの立場にたち何かを感じとるという行為は、個人的にも自分の視野を広げるために良いおもっている。

が、多くの人は、そんな人生を送ることなく楽しく暮らしている、という事実もわすれてはいけないのではないか。これは凶悪事件に関してもおなじだ。

貧困問題を取り上げるなら、たしかに未だ貧困に苦しむ人たちはたくさんいる(交通手段は裸足の徒歩、寝床は地べたというひとたちは現時点でまだ10億人程度いるらしい)

しかし、今から200年ほど前まで、世界の85%はみんなこういった暮らしだったのをあなたは知っているだろうか?(ぼくは知りらなかった)

そう考えると、人類は日々、貧困に関する問題に対し、明るいこたえのある方向へ進みつづけている、ともいえる。

徐々にではあるが、皆んなが豊かに暮らせるように、世界はひとびとの手により着実に歩を進めているのだ。

自然災害にしてもそうで、インフラや土地の整備が進むにつれ、ひとびとの死亡率はどんどん減少している。

 

もちろん、今あげたものに直面したひとたちにこんなことを言うつもりはないし、言ってはいけないことだということはぼくも分かっている。

当事者の方に、こんなデータを知らせたところで悲しみが消えることはないし、癒すこともできないのは百も承知だ。

しかし、多くのひとはこれ以外にあたるひとたちなのではないか(このブログを見れる環境が整備されている人たちなら特に)

何が言いたいかというと、世界には悲しい出来事や悲惨な問題もたくさんあるが、それと同等、もしくはそれ以上に、幸せで喜ばしいこともある、ということ。

まだまだ問題点はあるけど、世界はひとびとの手により、ゆっくりとではあるけど平和を目指し、より豊かになってきている。

その事実を理解しておくは、とても大切なことではないかな、と。

 

悲劇的な物語、悲惨なニュースに触れすぎたぼくたちは、事実を見極めることがとてもヘタになってしまった。

もちろん、全ての人がそうではないけど、ぼくを含め、多くの人がそうなってしまっている、と、今回読んだ「ファクトフルネス」という著書から感じた。

 

なぜそうなってしまうのか。なぜそうなってしまったのか。

原因は、ぼくたち全ての人に初期装備されてあるいくつかの「本能」にあると、本書にはかかれていた。

その本能があるせいで、ぼくたちは物事を正しく、事実を見極めることを困難なものにしている。

逆にそこをコントロールすることができれば、世界を正しくみることができる、と著者はいう。

 

なるほど。

読んでみると、確かにそうだなとうなずくことばかりだった。自分ではそれが正しいと思っていたことが、ただの思い込みだった。

お恥ずかしいはなし、そんな自分に嫌気がさし、いくらかのダメージもうけた。しかし、読み終えると、ここで自分の無知に痛みを感じることができ、本当に良かったなと素直におもえた。

それがファクトフルネスをよんだ、率直な感想だ。

 

試しに、あなたがどれだけ世界を誤って捉えているか、本書からひとつだけクイズを引用させてもらう。

 

世界中の1歳児の中で、何らかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう?

A 20%

B 50%

C 80%

 

 

 

正解は「C」だ。

ぼくは普通に間違えた。Aと答えたひとは、ぼくの仲間だ。

しかし、もし間違えたとあっても、そう気を落とす必要はない。

誤った答えを選択しているひとは、各国の正解率を平均しても13%しかなかったそうだから。

そこには、世界をホントの意味で動かす政治家なども含まれている。

 

これだけで世界をはかることはできない。

だけど、どれくらい世界が良くなっている、また、自分がどれほど悲観的な考えや思い込みをもつ持ち主であったかということは、うっすらとでもわかってもらえたのではないか。

もし、そうだと感じたら、本書を読むことをおすすめする。

誤った知識では、いくら考えても誤った回答しかでてこない。

事実を、世界を正しく見たいのなら、ファクトフルネスはあなたにとって良書になること間違いなしだ。

それでは、また。

 

 

 

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