人生苦しいことばかりだけど、永遠の苦しみなんてないからね。【ヘミングウェイ・日はまた昇る】

 

 

ただ生きるというだけで、人生には苦しいことがたくさんある。

むしろ、苦しいことのほうが多いのが人生なのかもしれない。

ただ、長いこと生きていれば、楽しいことや、ふふっ…と笑えることもある。

苦しいことに比べると少ないのかもしれない。

3回苦しければ、楽しいのは1回かもしれない。

それでも、楽しいことは、必ず自分に振りそそがれる。

それだけで、人生はそう悪いもんじゃないとおもえる瞬間が、生きてさえいれば誰にだって訪れる。

止まない雨はないように、太陽が昇らない夜はないように、

苦しいこともまた、一過性のものであり、永遠につづくものではない。

そう考えると、生きることが少しラクになり、こころは解放される。

こんな考え方はすこし前に読んだ南直哉さんの著書、禅僧が教える心がラクになる生き方 にも書かれていた。

参考記事⇩
良い考え方ほど強く生き抜くために効果的な武器はない、という考え。

 

そして、今回読んだヘミングウェイ著書「日はまた昇る」も、まさしくこのことを伝えたかった物語なのではないかと、ぼくは感じた。

もちろん、読んだ方ならばわかるとおもうけど、それ以外にも見どころはたくさんある。

バカンスを楽しむ男女何人かの様子。スペインで開催される闘牛祭りの風景。

主人公らが酒をあびるように飲みつづける描写の数々は、どれもよんでいてとても楽しい。

きっと、本書を読んでスペインに行きたいと思わない酒のみはいないだろう。

しかし、一番感じたのは、本書のタイトルでもある、「日はまた昇る」というメッセージについて、だ。

本書は、主人公を含め、何人かの男がひとりの女に翻弄されつつ、物語が進行していく。

彼女には婚約者がいるのだが、根っからの男好きで、色沙汰は絶えない。そんななか、いろいろなことを経て物語終盤、彼女が頼ったのは主人公だった。

とうぜん、主人公も彼女に好意を抱いている。だから、じぶんを頼ってくれたことに喜びを感じた。いや、感じずにはいられなかった、が正解だろう。

作中ではいろいろな苦労や苦悩が主人公を襲う。が、最後はほんのり、ほんとに、ほんのすこしだけ報われる。

そんなラストの描写に、どんなにつらいことでも、永遠にはつづかない。それは、必ずどこかでとぎれる。

辛いこととは、ほんのすこしの幸せと幸せの間にある。

それは、どんなにどうしようもない人間だろうとだれもが持ち合わせている権利。

 

そんなことを本書には教えられたような気がしました。

人生がいまとても辛いものになっているという人にはぴったりの本だとおもう。

また、脳内でスペインの闘牛祭りにバカンスに行き、たらふくの酒を呑みたいという人にとっても、格別の一冊になるだろう。

おヒマがあれば是非とも本書を読んでみてほしい。

ぼくはとても好きな書だったから。

 

最後に、特に印象に残ったコトバをひとつ。

昼間なら何があっても強がれる。だが、夜だとそうはいかない。

誰にだって、経験のある想いではないだろうか?

 

主人公のあてどない気持ちを払いのけるために、

主人公に共感できるぼくたち全てのために、

今日も日は昇るのだ。

 

 

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